知ってて得するマナー集|不祝儀袋の知識館

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不祝儀袋の知識館

不祝儀袋(香典袋) ・ 不祝儀袋上段の書き方 ・ 不祝儀袋下段の書き方 ・ 不祝儀袋(香典袋)中袋の書き方 ・ 不祝儀袋(香典袋)中袋のお札の入れ方 ・ 参列者の葬儀知識  ・ 香典について ・ お焼香について ・ 喪主の葬儀知識  ・  法事・法要とは  ・  法事・法要の流れ ・  墓地について  ・   お彼岸 ・  お盆とは  ・  お盆・初盆に関する各地の行事  ・  天台宗       真言宗 ・  浄土宗  ・  浄土真宗  ・  時宗 ・  臨済宗  ・  曹洞宗  ・  日蓮宗

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香典とは
香典とは「香を供える」という意味に由来していますが、貴重な品を提供するという意味に解釈することもできます。
昔は葬儀となると近隣の人々に食事の振る舞いをしなければなりませんでしたが、それが多額の出費となるため、遺族は大きな負担を強いられることになりました。
その負担を村全体で助け合うために、「食料」を提供したことが、庶民にとっての香典のはじまりといわれています。
明治になって金銭香典が広まってきましたが、完全に食料から金銭へと移行したのは戦後になります。
本来、香典を出すのは葬儀の日とされていましたが、現在は通夜、葬儀・告別式いずれかに持参します。

不祝儀袋(香典袋)とは(「不祝儀」の読み方=ぶしゅうぎ)
通夜や葬式葬儀や法事などのお悔やみ・弔事際に金品を包む水引きのついた袋で、黒白などの水引を結んだ袋のことです。香典袋とも言います。
不祝儀袋については、故人の宗教によって袋自体が違います。
また表書きは宗教だけでなく、通夜、葬儀、法事という儀式の違いによって書き分ける必要があります。
失礼に当たらないよう、事前に葬儀の日時などの確認とともに、宗旨宗派の確認をしておくのがいいでしょう。
不祝儀袋の中袋には、お札の向きをそろえ、中包みを開けたら表面が見えるように包むようにします。
新札やあまり古いお札を避け、新しいものには折り目を入れるなどしておきます。
中包みには、表中央部分に金額を、裏には住所氏名を書きます。
水引は黒白、白銀、銀、白という色を用い、結び切りの形にして、忌事は二度と繰り返さないという意味を込めます。
忌事では、上包みの裏の部分は、上の部分が下の部分を覆うようにたとう折りでたたみます。





通夜・葬儀の表書きは「御霊前」「御香典」です。

★その中でも一般的なのが「御霊前」です。

これはほとんどの宗派で使ってもOKです。キリスト教などでも大丈夫です。

★御霊前が使えないのは「浄土真宗」と「曹洞宗」だけです。

浄土真宗では亡くなったらすぐお浄土に行くので、すぐ仏になるという考えなので、この世で霊体でいる期間がないので通夜・葬儀でも「御仏前」と書くのが正式です。

禅宗である曹洞宗にはお浄土という考え方がないので、極楽浄土に成仏される期間もないということで「御仏前」と書きます。

浄土真宗と曹洞宗以外の宗派は四十九日までは「御霊前」、四十九日の後にする法事では「御仏前」と表書きが変わる宗派がほとんどです。

ちなみに、御仏前でも御佛前でもどちらでもOKです。

ただ、通夜・葬儀でお参りに行く時はどんな宗派で通夜・葬儀を行うかは分からないものです。そういった場合は浄土真宗や曹洞宗でも「御霊前」の表書きで大丈夫です。

🔶 キリスト教の表書きは?

「御花料」(プロテスタント)、「御ミサ料」(カトリック)などです。「御霊前」でもOKです。

🔶 神式(神教)の場合は、

「御玉串料」「御榊料」「御神饌料」などと書きますが、「御霊前」でもOKです。

       

🔶1人で香典を出す場合は、外包の中央上に表書きを、中央の下に名前をフルネームで書きます。

🔶2人で香典を出す場合は外包の中を上に表書きを、中央の下に2人連名で名前を書きます。どちらもフルネームです。右になる人が目上の方、左上下の人になります。

🔶3人で香典を出す場合は1番真ん中に代表者の名前を書いて、その左に連名で書いていきます。一番左が一番目下の人の名前になります。

     

🔶4人以上で香典を出す場合、表に代表者名を書き、その左に小さく他3名など書きます。

そして、中袋に香典を出した人の名前、住所、出した金額を書いた紙を入れておきます。



🔶夫婦で香典を出す場合は、真ん中に夫の氏名、夫の名前の左側に妻の名前を書きます。



1 、中袋の表の中央に、金額を書いて、裏の左側に住所と氏名を書く。



2、中袋の表には何も書かず、中袋の裏の右側に金額を書いて、左側に住所と氏名を書く。

こういう2つの書き方があります。

金額は、「金〇〇圓」と書きます。

ちなみに基本的に、こういう香典の数字というのは、難しい漢数字を使います。

なぜ難しい漢数字を使うかと言うと、例えば一万円と書くと上に1本線を足せば二万円になりますね。

こういう風に不正が起きないように、難しい漢字を使う方がいいということで、難しい漢数字が香典では使われるようになったようです。

香典に書く時の漢字

1→壱

2→弐

3→参

5→伍

7→七(ごくまれに漆)

8→八

10→拾

100→百

1000→仟または阡

10000→萬

その他→円を圓と書くこともあります。



通夜・葬儀の香典のお札の入れ方ですが、とにかく諭吉さんが見えないように見えないように入れることが正解です。

中袋の面からお札を出したときに、お札は裏を向いています。

さらに肖像は上を向いているのではなく下側を向いているようにします。

肖像がとにかくなかなか出てこないような入れ方が、通夜・葬儀の香典のお札の入れ方になります。



訃報を聞いたら
いつ弔問するかはお付き合いの度合いで考えましょう。
遠隔地に住んでいる近親者は、できるだけ早く駆け付け、故人さまと最後のお別れをします。
ご遺族は、葬儀の日取りを決める際に、親族の到着を考慮しますので、知らせを受けたら、こちらの到着日時を電話か電報で知らせましょう。
親友、知人の場合もすぐに駆け付けましょう。
しかし、故人さまとあまり親しくない場合(職場の関係者など)は、死去直後の取り込み中は避け、通夜や葬儀のときに弔問するようにします。
隣近所に不幸があった場合は、取り込みの最中なので長居はせず、玄関先で辞去するようにします。
日ごろ親しくしていればいるほど、あらたまった挨拶は難しいものですが、簡潔に、要領よく挨拶しましょう。

🔶すぐに弔問できない場合
仕事や都合ですぐに弔問できないときもあります。その場合は代理の人に弔問してもらうか、弔電を打っておきます。
後日、訪問できるようになったら弔問にうかがい、お悔やみの手紙を書いて追悼の意を表しましょう。
通知を受けた本人に連絡がとれない場合も、家族や同僚が代理で出向くか、弔電を打つ、お悔やみのお手紙を送るなどして、弔意を伝えます。

🔶慶事を控えている場合
訃報を受けた本人が出産間近であったり、身内の結婚式などの慶事が近日中に控えている場合には、葬儀への参列を欠席し、代わりに弔電を打ちます。
また子供を亡くしたご遺族と同じ年頃の子どもを連れての弔問は控えましょう。その場合は、葬家への思いやりとして遠慮し、心のこもった手紙などで勇気づけるようにしましょう。

🔶他の友人への連絡について
ご遺族は取り込んでいますし、故人さまと友人のつながりをご遺族がよく知らなかったり、連絡先がわからないということもあります。
ご遺族に代わって友人や知人に連絡をしてあげることも必要です。
どの友人まで知らせるかの判断は難しいもので、それほど付き合いがないのに知らされて、戸惑うこともありますので適切な判断をしましょう。

🔶駆け付けるときの服装
地味なら平服でも失礼になりません。
あまり派手な化粧は避け、華やかなアクセサリーは外すくらいの心遣いで充分です。

通夜参列のマナー



通夜の知らせを受けた場合、時間と場所を確認します。
駅から式場までの間に道案内をしている人を見かけたら、軽く会釈をしましょう。できれば開式10分くらい前には到着するようにします。
やむを得ない事情で遅れてしまった場合は、お詫びを述べた後にお参りをさせてもらいます。

🔶一般的な仏式通夜の流れ

1 受付
式場に到着したら受付をします。
深く一礼した後、袱紗(ふくさ)から香典を出し、芳名帳に記入します。

2 参列者着席
式場内へ着席を案内されたら、指定された場所に座ります。

3 開式の辞(僧侶入場)
僧侶をお迎えします。数珠を持参します

4 読経

5 ご焼香
ご遺族・ご親族のご焼香に続き、案内があったら順番に焼香します。
焼香後は通夜ぶるまいの席に移動する場合と、自席に戻る場合があります。
ご焼香の後に僧侶が法話・説教をすることがあります。

6 閉式(僧侶退場)
僧侶を見送ります。数珠をしまいます。

7 閉式後
通夜ぶるまいの席に移動します。故人さまとの最後の食事の席になりますので、少しでも箸をつけましょう。
会葬御礼状と返礼品を受け取り、タイミングを見て退席します。

葬儀・告別式参列のマナー



本来「葬儀」は宗教儀礼、「告別式」は社会儀礼に分かれていたものです。
葬儀式は故人さまを送る儀式であるのに対し、告別式は皆でお別れをする場になります。
葬儀・告別式を一緒に行っているように見えても、前半は葬儀式、後半は告別式とし、お経や作法を区別して行っていることも多いです。
参列する時は、開式10分くらい前までには到着し、途中で退出せずに出棺までお見送りするようにしましょう。

🔶参列時の流れ

1 参列時
開式10分くらい前までには到着し、途中で退出せずに出棺までお見送りするようにしましょう。

2 受付
式場に到着したら受付をします。深く一礼した後、袱紗(ふくさ)から香典を出し、その後、芳名帳に記入します。
通夜でお香典をお渡しした場合、記帳だけ行います。携帯電話は電源を切るかマナーモードにすることを忘れずに。

3 参列者着席(10〜5分前)
式場内へ着席を案内されたら、指定された場所に座ります。席がない場合は、邪魔にならない場所に立って待ちます。

4 開式(僧侶入場)
僧侶をお迎えします。数珠を持参していたら手に持ちます。

5 弔辞・弔電の紹介
弔辞拝受、弔電の紹介。

6 読経・焼香
案内があった場合、順番に焼香をします。
焼香後は自席に戻る場合と、一旦退場して別の場所で待機する場合があります。

7 喪主あいさつ
式中、もしくは出棺前に喪主か親族代表の挨拶があります。

8 閉式(僧侶退場)
僧侶を見送ります。数珠をしまいます。

9 お別れの儀
出棺前に、故人さまと最後のお別れをします。棺の中にお花や副葬品を納めます。

10 出棺
火葬場へ出発します。故人さまと親しい間柄の場合、希望すれば同行できることもあります。
移動するための車や火葬場の控室の手配、食事の手配などがありますので、前日までに遺族に申し出ておきましょう

🔶弔辞

弔辞とは、亡くなった人を弔う言葉で、霊前に捧げるものです。
弔辞を頼まれたら受けるのがマナーです。
人前でのスピーチが苦手という人もいるでしょうが、依頼されたということはご遺族に信頼されているということでもあります。
故人さまの供養のためにも、よほどの事情がない限り快く引き受けます。



昔は各自がお香を持参して仏さまにたむけていたものが、今はお香料をお香典という形で包むようになりました。
お香典の金額は、血のつながりの濃いほど高額になり、親は10万円、兄弟は5万円、その他の親族は1万円位が一般的です。
会社の上司や同僚、隣人・友人などは3干円〜5千円位が多いようです。
また、新札の使用や、「4」や「9」、偶数の金額は避けることが一般的です。ただし、2千円、2万円は良しとされているようです。

お付き合いの程度も大事ですが、自分の気持ちを表すという考え方からすれば、お金よりいたわりの心が大切です。
香典は親しい付き合いでなければ、気持ちだけ包むようにし、場合によっては控えてもよいでしょう。
香典を出さなくても、真心でお焼香だけさせていただく場合もありますし、告別式には参加せず、出棺のときだけお見送りすることもできます。
気持ちだけの現金を包んだときは、「気持ちだけお包みしましたので、お返しはご辞退いたします」などのメモを現金と一緒に入れてはどうでしょうか。

法事の場合のお香典の金額の相場
あなたとの関係 あなたの年代とお香典の目安

20代 30代 40代以上

会社の上司 : 3〜5千円 3千円〜1万円 5千円〜1万円
会社の同僚や部下 : 3〜5千円 3千円〜1万円 5千円〜1万円
祖父・祖母 : 1万円 1万円〜3万円 3万円〜5万円
父・母 : 3万円〜10万円 5万円〜10万円 10万円〜
義父・義母 : 3万円〜10万円 5万円〜10万円 10万円〜
兄弟・姉妹 : 3万円〜5万円 5万円 5万円
伯父・伯母 : 1万円〜3万円 1万円〜3万円 1万円〜5万円
その他親戚・親族 : 3千円〜1万円 3千円〜2万円 3千円〜3万円
友人・知人 : 5千円 5千円〜1万円 5千円〜1万円
友人の親 : 3千円〜5千円 3千円〜1万円 3千円〜1万円
恩師・先生 : 3千円〜5千円 3千円〜1万円 3千円〜1万円
隣人 : 3千円〜5千円 3千円〜1万円 3千円〜1万円


★新札の場合
用意していたような印象を避けるため、できるだけ古いお札にしておきましょう。それでも新札しかない場合は、一度折り目を付けてから入れると良いでしょう。

★香典を持参するタイミングについて
初めて弔問したときに出すのが原則で、一般的には通夜に持参するのがしきたりなっていますが、通夜に弔問しない人、都合で弔問できなかった人は、葬儀、告別式のときに持参します。 臨終直後に取りあえず駆けつけた席で香典を出すのは、手回しがよすぎて喪家に不快感を与えかねません。また取り込みの最中で、香典がとりまぎれて紛失することもあり、あとで双方の行き違いで気まずい思いをすることにもなります。改めて通夜に持参するようにします。
ふくさの包み方



お香典は「袱紗(ふくさ)」に包んで持参するのがマナーです。
よくスーツのポケットからむきだしのままの香典袋を出したり、買ったときのビニ一ル袋に入れた香典袋を出すのを目にしますが、相手に差し上げるものですから、折り目や汚れのつかないように「ふくさ」に包んで持参したいものです。

お香典の出し方



ふくさに包んだお香典を取り出し、たたんだふくさの上に置きます。そして、受付の人に表書きが読める向きにして差し出します。
「このたびはご愁傷さまでございます」とお悔やみの挨拶をしながら、一礼する。
「御霊前にお供えください」と一言添えてお香典を受付の人に渡す。
記帳が済んだら再び一礼する。
御霊前に供える
御霊前に供える時は、一礼してから表書きが自分の方から読めるようにして供えます。その後にご焼香をします。

★郵送する場合

事情があって通夜・葬儀ともに出席出来ない場含には、現金書留でお香典を郵送してもかまいません。ただし現金をそのまま入れるのではなく、香典袋に現金を入れてそれを現金書留の封筒に入れます。その際に、出席できない理由と故人に対するお悔やみを書いた手紙を同封します。

供花・供物について

霊前に添えられる供花、供物は生前に親しかった方や会社・団体関係から送られます。供物などは故人さまに捧げるものですから喪主も贈る側になります。生花、花輪(花環)は地方によって使用しない場合もありますので、遠方へ出す場合は葬儀を施行する葬儀社に確認してから出します。会場によって、大きさが合わずかえって迷惑をかける場合もあります。
また最近では辞退されるご遺族もいるので、その場合はご遺族の意思に沿いましょう。供物については、宗教によりしきたりが異なりますので、注意が必要です。



お焼香は3回繰り返します。会葬者が多いときは1回だけでもかまいません。
故人さまの冥福を祈る気持ちが大切なので、回数の決まりはありません。
また、通夜に弔問するときは、線香をあげます。線香は1本手にとり、ろうそくの火を線香に移したら、 片手であおいで火を消して立てます。
線香を2本たくときは、香炉に1本ずつ離して立てますが、宗旨によっては、線香を寝かせる場合もあります。

焼香の宗派による違い
🔶天台宗
回数については特に定めがない。
🔶真言宗
通常3回。仏・法・僧に供養すること、身・口・意の三蜜修行に精進すること、戒香・定香・解脱香といって、自らが戒律を保ち、心の静寂をもとめることができる功徳があると説明されている。
🔶浄土宗
特に定めがない。「真心をこめて一心に」で1回、「身を沈めて1回、心を清めるのに1回」で2回、「仏・法・僧への帰依」「過去・現在・未来の衆生に回向」で3回。
🔶臨済宗
回数にこだわらない。
🔶曹洞宗
回数にこだわらない。
🔶日蓮宗
通常3回。仏・法・僧の三宝供養とも、「空・仮・中の三諦」にならうともいわれる。

※以上の宗派の場合には、香を額に戴いて焼香します。
🔶浄土真宗
あくまで自分の心身を清めるためとも説明され、香を戴くことはしない。
本願寺派(西)では1回、大谷派(東)では2回とされている。線香を用いる場合には本数を気にせず、立てないで横にする。

回し焼香について



式場や時間の関係で、回し焼香が行われる場合があります。
自分の前に香炉が回ってきたら、香炉を盆ごと両手で受け取り、膝の前に置いて焼香をします。
もし、膝の前が狭い場合は、膝にのせて焼香をします。次の人に回す時は、「お先に」と小さな声で挨拶したほうがいいでしょう

★キリスト教の場合 〜献花の作法〜

仏式の通夜・葬儀にあたるものをキリス卜教式では前夜祭・告別式といいます。仏式の焼香の代わりに献花が行われます。
キリス卜教では故人は「神のもとに召される」という考え方ですので、お悔やみの言葉は避けて脇別れにお伺いしました」というような挨拶の仕方がよいでしよう。
また、会揚では信者の方々が賛美歌や祈りの言葉をささげる場面がありますが、出来る範囲で声を出してあげるのが故人へのたむけとなります。
一般的に、スタッフや信者から花を渡されたら茎を故人さま側に向けるように置きます。無宗教で献花によるお別れが行われた場合も同様に置きます。

🔶 献花の作法

右手の手のひらを上にして、左側に茎、右側に花がくるように両手で花を受け取る。
花を胸の高さに持って献花台にゆっくりと進み、霊前にー礼します。
献花台の前で花輪を時計回りに回し、茎を霊前の方に向けて献花台にささげます。
献花が終わったら数歩下がり、両手を合わせて黙祷します。向きを変え司祭と遺族にー礼して退きます。
献花の後、信者の方は十字を切り両手を組み合わせますが、一般の方は黙祷や台掌、一礼などでかまいません。

🔶神式の場合 〜玉串奉奠の作法〜

仏式の通夜・葬儀にあたるものを神式では通夜祭・葬場祭といいます。仏式の焼香の代わりに玉串奉奠(たまぐしほうてん)が行われます。
玉串奉奠には、玉串に自分の悲しみの心をのせて神に捧げるという意昧もあります。玉串とは榊の枝に「神垂」という紙片を付けたもので、これを神前に供えることを奉奠といいます。
正式には玉串奉奠の前に、手を清めロをすすぐ「手水の儀」という作法があります。
地域によっては多少作法が違う場合もあります。
手水の儀ひしゃくを取り左手、右手の順に水を掛け清めます。最後に左手でロをすすぎます。

🔶玉串奉奠の作法

遺族と神官にー礼し、右手で枝の部分を、左手の手のひらで葉の部分を受け、玉串を受け取ります。

祭壇の数歩手前でー礼し、祭壇に進みながら玉串の枝の部分を自分の方へ向ける。
祭壇の前で左右の手を持ちかえて、枝の部分が祭壇の方へ向くように時計回りに半回転させます。
玉串の枝を祭壇側に向けたまま、 玉串台に静かに置きます。
姿勢を正し、ニ礼、ニ拍手(手をたたかず音を立てない「しのび手」)、一礼をした後、
数歩下がり遺族と神官に一礼して退きます。
地域によって、玉串奉奠ではなく、洗米にて行う場合や作法が異なる場合もあります。また会場の都合上「手水の儀」を省略する場合もあります。

喪主の決め方



喪主とは、遺族の中で、故人さまの遺志を引き継ぎ、葬儀後も故人さまの供養を中心になって行う人です。
喪主は、遅くとも通夜の前までに決定しなければなりません。
葬儀において喪主の役割は重要なものですが、基本的に喪主は誰が務めても構わないものです。
基本は配偶者、配偶者が亡くなっていれば長男や長女、同居していた子供、ご友人という優先順位となります。
故人さまが未成年の場合は親や兄弟が喪主になることもあります。
最近では、男女の別なく故人さまといちばん近い人が務めることが多くなっています。

危篤の連絡について



肉親の死に接するのは辛いものですが、最後の別れをしてもらいたい方へ危篤の連絡をしなければなりません。
危篤の連絡を差し上げる範囲は、一般的に家族や三親等までの近親者、親しい友人や知人などになります。
ただ、こちらはあくまで目安ですので、故人さまの交際の度合いを鑑みて連絡する方を決めてください。
緊急の場合ですから電話で連絡するのがよいでしょう。その際はあわてず、こちらの名前と事情を告げます。
もし電話で連絡がつかないときは電報などを打ちます。電文は「○○キトク、デンワコウ」などと簡潔にします。

訃報の連絡について



まずは、親族や近親者に連絡をします。
連絡は通常、葬儀の日取りを決める前に行います。
危篤の際、臨終に間に合わなかった方や、危篤の連絡で駆けつけた人が帰った後に亡くなられた場合は、それらの方々にもお知らせします。
また、故人さまと親しかった友人や、勤務先や取引先、学校や関係団体などへも連絡を差し上げます。
連絡の際は、死亡日時と併せて、生前のおつきあいの感謝も述べたいものです。
通夜や葬儀を自宅で行う場合は、町内会や自治会などへも忘れずに連絡をしましょう。
ただ、肉親を亡くした際には気が動転しますので、訃報は親族や友人が分担していただくのが良いでしょう。
葬家に代わって連絡をする方は、葬家との関係を述べ、必要な内容を簡潔に伝えます。
故人さまの氏名・死亡日時・死亡場所・死因・通夜と葬儀の日時と場所などが必要となりますので、メモなどを使い、間違いのないようお伝えしましょう。
葬家に代わって訃報の連絡をする場合は、喪主と故人さまの続柄の記載が必要な場合があります。

弔問を受ける

喪主は故人さまに代わって葬儀を主催し、弔問を受けることが役目です。
雑用はあまりせず、故人さまのそばに付き添うようにしてください。
そのため、席を離れて挨拶にまわることは、あまり行いません。玄関まで見送るのは避けるのがしきたりとなっており、この際は失礼にはあたりません。
弔問には丁寧かつ簡潔に対応します。亡くなった際の状況や死因に関しては、故人さまと親しかった人を除いてはこちらから説明することは控えます。
お悔やみの言葉などに丁重にあいさつをして、 「ありがとうございます。故人もさぞ喜んでいることと思います。」
など、簡潔に礼を述べましょう。

挨拶

葬儀では、下記のように喪主が挨拶をしなければならない場面がいくつかあります。特に通夜式終了時と、告別式終了時には喪主より挨拶をする事が一般的です。
@通夜式の終了時
A通夜振る舞い時
B告別式の終了時
C仕上げ料理(精進落とし)時

挨拶例

★通夜式終了時の挨拶例文

親族を代表いたしまして、ひと言ご挨拶申し上げます。
本日はお忙しい中、ご参列くださいまして誠にありがとうございました。
おかげをもちまして、滞りなく通夜を終えることができました。
故人も皆さま方にお越しいただき、さぞ喜んでいることと思います。
ここに、故人存命中のご厚情に対しまして、心より感謝申し上げます。
なお、明日の葬儀・告別式は○時より執り行わせていただきますので、
何卒よろしくお願い申し上げます。
本日はありがとうございました。

★告別式終了時の挨拶例文

遺族を代表いたしまして、皆さまにひと言ご挨拶を申し上げます。
本日は、ご多忙のところ、遠路ご会葬、ご焼香を賜りまして、誠にありがとうございました。
おかげをもちまして昨日の通夜、本日の葬儀・告別式を滞りなく執り行うことができました。
故人も皆さまよりいただきました、格別なご厚情をさぞかし喜んでいる事と思います。
どうか今後とも、私ども遺族一同にも故人同様のご指導ご交誼(こうぎ)を賜りますようお願い申し上げ、御礼のご挨拶とさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました。

喪主と施主の違いについて

一般的に喪主が施主を兼任することが多いのですが、本来施主とは「お布施をする主」という意味があり、喪主をサポートする役割をもっています。
現代ではあまり区別されることはないようですが、施主は葬儀の費用を負担し、お葬式を運営する責任者となっています。

葬儀の後で

葬儀を終えた後には、会葬者名簿、香典および香典帳、供花・供物帳、弔辞・弔電、会計帳簿、会葬者からの伝言などの事務作業を引き継ぎます。
また、葬儀の際支払われた金銭関係は領収書と合わせ、立て替えがあれば精算します。

お礼と挨拶回り

喪主は葬儀でお世話になった方へ、お礼の挨拶に出かけます。
直接訪問できない方には電話で済ませることもありますが、できるだけ、直接お礼にうかがいます。
相手も気疲れしている場合が多いので、挨拶が済んだら長居をせずに引き上げるのがよいでしょう。
お礼の挨拶は、寺院・僧侶、お世話になった町内の方々、故人さまの勤務先や弔辞を述べていただいた人などです。

★葬儀後の挨拶例
寺院・僧侶この度の葬儀に際しては、ありがたいお経とご法話をいただき、大変感謝しております。
故人も安らかな旅立ちになったかと存じます。これは心ばかりの御布施でございます。どうぞお納めください。
後日の法要の際は、あらためてご相談させていただきたく思っております。よろしくお願いいたします。

★お世話になった町内の方々
先日は色々お手伝いいただき本当にありがとうございました。
おかげさまで無事に葬儀一切を済ませる事ができました。車や人の出入りなどでご迷惑をおかけしたことと思います。
本当に申し訳ありませんでした。これからも変わらぬお付き合いをどうぞよろしくお願いいたします。

★故人さまの勤務先
この度はご多用中のところご会葬くださいましてありがとうございました。おかげさまで葬儀も滞りなく済ませる事ができました。
生前は大変お世話になり、深く感謝いたしております。故人も皆さまにお別れをしていただき喜んでいることと思います。
故人に代わりあらためて御礼申し上げます。



🔶亡くなられた方の冥福を祈って、供養をする仏教の儀式です。
本来は、四十九日目まで七日ごとに法要がありますが、初七日と四十九日を除いては遺族のみで営まれるのが一般的です。
通常は四十九日をもって忌明けとし、この日以降は年忌法要となります。
仏教では、逝去してから四十九日の間を「中陰」と言います。
中陰の間は、閻魔大王による裁きが七日おきに実施され、極楽浄土へ旅立てるか否かの判定が下されるのが四十九日目にあたり、この日が忌明けになります。
遺族は、七日おきの裁きに合わせて法要を営み、故人の冥福を祈ります。
日取り決めの際、法要を行なう予定の日が平日となる場合には、直前の土曜日もしくは日曜日にずらすのが通例です。
通常、忌明けとは四十九日を指します。この日以降は、年忌法要になります。

● 忌日法要(きにちほうよう)
初七日(しょなぬか)7日目(葬儀当日に行なわれることが多い)
ニ七日(ふたなぬか)14日目
三七日(みなぬか)21日目
四七日(よなぬか)28日目
五七日(いつなぬか)35日目
六七日(むなぬか)42日目
七七日(なななぬか)四十九日(しじゅうくにち)
遺族や親族をはじめ、友人や知人も列席します。僧侶の読経が行なわれた後、全員で焼香やお斎を行ないます。
※この日を忌明けとするのが一般的です。 本位牌を仏壇に、そして白木の位牌を菩提寺に納める作業を行ないます。
※この日に納骨となる場合が大半のようです。

百箇日(ひゃっかにち)100日目

●年忌法要
一周忌(いっしゅうき)満1年目
三回忌(さんかいき)満2年目
七回忌(ななかいき)満6年目
十三回忌(じゅうさんかいき)満12年目
十七回忌(じゅうななかいき)満16年目
二十三回忌(にじゅうさんかいき)満22年目
二十七回忌(にじゅうななかいき)満26年目
三十三回忌(さんじゅうさんかいき)満32年目


●法事の服装



★法事に出席する際の正しい服装

🔶男性の服装

男性の服装は黒のスーツに黒いネクタイが基本
基本的には、法事・法要も葬儀と同じように黒いスーツに黒いネクタイ、ワイシャツは白がふさわしいです。
ジャケットの場合は、シングル・ダブルは問いませんが、黒調の色を選びましょう。また、ベルトや靴も黒に統一しましょう。
ワイシャツは、シンプルな無地の白シャツを選びましょう。

🔶女性の服装

女性の服装は黒のワンピースか黒いスーツ
ストッキングを選ぶ際も、上着と同じく飾りのないシンプルな黒が望ましいです。
特に夏などは暑いですが、素足では失礼にあたりますし、肌色などの薄い色のストッキングも好ましくありません。

🔶子供の服装

子供連れの場合、施主の方が「平服・普段着で」と言ってくださることもあります。しかし、やはり子供でもふさわしい服装で法事・法要へ行くべきでしょう。

🔶幼稚園児・小学生までの子供の服装

女の子は黒や紺・ダークグレーの無地のワンピース等を着用し、インナーには、白いブラウスを着るようにしましょう。また、スカートは黒・紺・ダークグレーなどの暗めでモノトーンの色味のものを
着用するようにします。下は、ズボン・パンツ類などのものよりスカートを着用する方が女の子らしくて良いでしょう。
一方、男の子は、黒・紺・グレーなどのブレザーに、インナーは白のワイシャツを着るようにしましょう。下は黒や紺のズボン等をはき、主張した色味のものは避け無難な色味に
まとめるようにしましょう。
また、幼稚園や小学校で指定の制服がある場合は制服で出席すれば問題ありませんので、その場合、わざわざ購入する必要はありません。

🔶中学生・高校生の法事での服装

中学生・高校生は、制服があれば制服で出席するのが基本です。しかし、制服のない学校や、まだ用意できていない等の理由で制服が使えない場合は以下を参考にしてください。
女子中学生・高校生は、上は白紺黒のブレザーで襟が付いたものかワンピース、下はスカートで、華美でなければ問題ないでしょう。
一方、男子中高生は、紺か黒のズボンに白いワイシャツ、上着は黒か紺色のブレザーやジャケットを着用すれば問題ないでしょう。

🔶大学生・専門学生の法事での服装

大学生・専門学生となると制服がないところがほとんどです。迷うのはリクルートスーツでいいのかどうか、という点かと思います。
リクルートスーツは確かに黒ではあるのですが、やはり喪服の黒とは別物で、しきたりに厳しい家庭や親類の場合は避けたほうがいいでしょう。
ただ、大学生であれば、成人式のためにスーツを購入されたり、友人の結婚式などに参加されるため礼服を購入される事もあると思います。
礼服や成人式に出席するときのための黒いスーツなどであれば問題ありませんので、そちらを着用して出席するようにしましょう。どちらも用意が無い場合、法事・法要や葬儀のためだけに
喪服を購入する必要はありませんので、冠婚葬祭の場で着用できる礼服を一着購入しておくと、色々なフォーマルな場面で使えるので一着持っておくと良いでしょう。

🔶乳幼児・赤ちゃんの場合の法事での服装

法事の場で、赤ちゃんの場合は、特に気にしなくて良いでしょう。慣れない場所で、さらに慣れない格好をさせると、よけいに泣き出してしまうかもしれませんし、周囲も理解してくれます。

🔶その他の注意点

バッグ・小物における注意点
バッグについては女性の場合、黒のフォーマルバッグを用意しましょう。
金や銀の光り物のついていないものがふさわしいので、取り外せるものであれば取り外しておけば無難です。
また、サテン素材などで落ち着いた黒色のサブバッグも携帯するとなにかと便利でしょう。サブバッグも、カジュアルな素材や華美なものは避け、なるべくフォーマルバッグに合うものがふさわしいと
言えます。

男性の場合は、基本的には小物は上着のポケットに入れて持ち歩き、バッグは持たないのが一般的です。
また、女性の同行者がいる場合は女性のバッグに入れて持ってもらいましょう。
女性の同行者がおらず、バッグを持つ場合にはあまり大きくないセカンドバッグ等を選びましょう。素材や色に関しては女性と同じく、華美なものでなく黒で、素材はなるべく本皮は避けたほうが
無難でしょう。

必要な小物としては、「袱紗(ふくさ)」と「数珠(念珠)」が挙げられます。お香典やお布施を包むための袱紗は、紫色のものであれば祝儀・不祝儀どちらにも使えるので一枚用意しておくと良いでしょう。
不祝儀用には、黒、灰色、紺色など寒色系のものがふさわしく、赤などは祝儀用でふさわしくありません。
数珠は、宗派によって異なりますが、一般的には略式数珠と呼ばれるものを用意しておけばたいていの場合は問題ありません。
特殊な宗派などの場合、事前に施主の方やお寺様に問い合わせておけば確実です。

🔶靴やくつ下で気をつけること

法事の際の靴は、男性はなるべく光沢のない黒い革靴が一般的です。殺生を禁じることから、本革の靴は避けるべきとされていましたが、昨今ではかなり緩和されています。
厳格な場でしたら、合皮のほうがより良いでしょう。
女性であれば黒いパンプスが一般的です。
光る金具つきのものはなるべく避け、金具は黒など目立たない色のものを選びましょう。また、ヒールが高いものや、夏であってもつま先やかかとが露出したものもNGです。
靴下について男性は、服と合わせて黒が相応しいとされます。あまり短いものではなく、くるぶしは隠れるものにしましょう。
一方、女性は黒のストッキング、子供もなるべく黒の靴下を選びましょう。



準備の流れ(遺族側)

★日程を決める
百箇日法要以前の追善供養については、亡くなられた日を1日目として数えるのが通例です。
また、一周忌法要のみ満1年目に営まれますが、その後の年回忌法要は「数え」で年齢を計算します。
基本的には命日に行うものではありますが、親族等が参列しやすくするため、みなが集まりやすい休日に行うケースが増えています。
命日より前に行うのが常識です。

★会場(場所)を決める
自宅・寺院など、会場(場所)をあらかじめ決めておきます。法事・法要の会場と、法事終了後に食事をする会場とを別にするケースもありますので注意しましょう。

★料理の手配をする
法事・法要の会場(場所)を決めたら、続いて料理の手配を行います。
お祝いの意味がある伊勢海老や鯛といった食材は避けるようにし、法事で利用する旨を伝えておきましょう。

★菩提寺・寺院へ連絡する
会場と日程が決まったら、菩提寺に連絡をします。法要をお寺ではなく、ホールなどで行う場合にはあらかじめお寺さんの都合を伺っておいたほうが、スムーズです。
また、菩提寺がない場合には、お坊さん便のようなお坊さんを紹介してくれるサービスに問い合わせましょう。

★案内状の手配
続いて、法事・法要の案内状の準備を行い、手配しましょう。往復はがき、もしくは返信用のはがきを入れた封書などで案内状を送付し、出欠を伺います。
なお、親族のみで実施する場合ならば電話連絡でも可です。

★法要のお返し(引出物)の手配
続いて法要のお返し(引出物)を手配します。
法要のお返し(引出物)における熨斗の水引は、黒白あるいは双銀の結び切りを用います。
品物としては、生活実用品や食品など形が残らない消耗品を選ぶようにしましょう。
遠方より足を運ばれる方もいらっしゃいますから、重くてかさ張るものは避けましょう。
なお、現在ではカタログギフトの利用も多くなっています。
不祝儀専用のカタログを揃える店舗も見受けられます。予算的には2,000円から5,000円ほどが相場となります。

★お布施などを用意しておく
お坊さんへのお布施をあらかじめ用意しておきます。
お斎(食事)に参席いただける場合は、「お布施」と「お車代」を用意しましょう。
また、参席を遠慮される場合は、「お布施」と「お車代」くわえて「御膳料」を添えてお渡しするのが一般的です。

★お布施の表書きに用いる墨について
お布施を包む封筒の表書きには、一般的には四十九日法要前までは薄墨を用い、四十九日法要以降は濃墨を用います。

★お布施に包むお金について
法事・法要の際、お布施に用いるお札は新札でも古いお札でもどちらでも失礼には当たりません。
ただし、汚れが付いているお札は避けましょう。また、お布施は封筒を直接渡すのではなく、
小さな「おぼん」に載せた状態や袱紗で包んだ上でお坊さんに渡します。
お布施を裸の状態で渡すのは失礼にあたりますので、十分に配慮しましょう。

当日の流れ(遺族側)
★お坊さんの入場
お仏前にお坊さんが座る場所を用意しておきます。遺族は、故人との関係が深い人ほど前の方に座ります。お仏前中央にあたるお坊さんの真後ろには、施主が着席します。
お坊さんが来たら、お仏前の中央にお招きします。

★施主による開始の挨拶
続いて、施主による開始の挨拶を行います。下記に施主の挨拶例文を紹介します。開始の挨拶は、下記のように簡潔に行いましょう。

施主による開始の挨拶例文
本日は、ご多用のところご列席くださいまして、誠にありがとうございます。それでは、これより○○○○(戒名)の○○回忌(○○日)の法要を執り行ないたいと思います。
それでは、よろしくお願いします。

★お坊さんの読経
お坊さんがお経を読み上げます。

★お焼香
お焼香は施主から始め、前の方に座っている方から順に、お焼香を行ないます。

★法話
お坊さんによる法話を聞きます。

★お坊さんの退場
お坊さんが退場される際に「御布施」と「お車代」と「御膳料」をお渡しします。
但し、お斎(法要後の食事)にお坊さんが同席される場合には、ここでの退場はなく「御膳料」は必要ありません。
「お布施」と「お車代」を包んで、お斎(法要後の食事)が済みましたら、お渡しするようにしましょう。

★お墓参り
続いて、お墓参りを行います。ただし、墓地が遠方であれば、行ないません。

★施主による終了の挨拶
お墓参り(お墓参りを行わない場合はお斎)が済みましたら、施主による法事・法要の終了の挨拶を行います。
下記に挨拶例文を紹介します。

施主による終了の挨拶例文
本日は、ご多用のところご列席頂き、誠にありがとうございました。
父の一周忌の法要に、このような多くの方々にお越し頂いて、故人もきっと喜んでいることと思います。
皆様方には今後も故人同様お付き合い頂き、ご支援の程よろしくお願い申し上げます。
心ばかりではございますが、別室にてお膳をご用意させて頂きました。お時間が許します限り、ごゆっくりくつろいでいらして下さい。本日は誠にありがとうございました。

準備(参列者側)

法事・法要の案内状が届いたら、止むを得ない事情が無い限り、時間をとって参列するようにします。
万が一、どうしても時間がとれない時には、詫び状と共に御供物料、もしくはお花や果物といったお供え物をお贈りしましょう。

★服装
参列者は、初七日から四十九日までの期間の法事・法要に参列する際は略式喪服、一周忌以降の年忌法要に関しては略式礼装または黒やグレーなどの服を着用します。
七回忌を過ぎれば、地味なものなら平服で構いません。

★熨斗袋の表書き

🔶仏式の場合
御供物料は、宗教を問わず使用できます。仏式特有の表現としては「お仏前」や「御香料」といったものがあります。
※「御仏前」は、浄土真宗のみ四十九日前でも使えます。浄土真宗を除く他の宗派の場合、四十九日前には「御霊前」と書きます。四十九日を過ぎたら宗派に関係なく「御仏前」と
なりますので気をつけましょう。

🔶神式の場合
神式特有の表現としては、「御玉串料」や「御神前料」「御神撰料」といったものがあります。また、御供物料は宗教を問わず使用できます。

🔶キリスト教式の場合
御供物料は宗教を問わず使用できます。キリスト教式特有の表現としては「お花料」があります。また、御供物料は宗教を問わず、キリスト教などの場合でも使用できます。

★金額の目安
法事・法要に参列する際の、金額相場としては、5000円〜10000円程度が一般的な目安のようです。お坊さんの読経を終えた後に、お斎(法事・法要の食事)が振る舞われる場合があるため、
お斎を考慮した金額を用意するようにしましょう。

★水引

🔶仏式の場合
四十九日が明けるまでは黒白の水引を用います。忌が明けたら、黄白の水引を用います。三十三回忌、五十回忌の際には、紅白の水引を用います。

🔶神式の場合
双銀の水引を使います。

🔶キリスト教式の場合
白い封筒にお花料を納め、水引は使用しません。



墓地とは
一般的に、墓地とは寺院の境内地にあるものをいい、霊園とはそれ以外の墓園をいいます。
霊園と墓地の大きな違いは、檀家制度にあります。
墓地を購入する場合は、その墓地を管理する寺院の檀家にならなければならない場合があります。
檀家になるということは、お墓を建てる権利を得るだけでなく、寺院の運営を共に支える支援者になることを意味します。
寺院は檀家の寄付や修繕費の負担などによって支えられているということをまずは理解しましょう。
一方、霊園には檀家制度はありません。
このように書くと、「墓地を選んで檀家になったら負担ばかりが増える…」と思われるかもしれませんが、そうとも言い切れません。
墓地には霊園にはないメリットもあるからです。
霊園は郊外にあることが一般的ですが、墓地は各所にあるため交通の便がいいところが多いですし、法要を1カ所で行えるなど法事の際の便宜がよく、手厚い供養をしてもらえるといったメリットがあります。
また、墓地を選択することは誰もができることではありません。宗旨・宗派に関して厳しいところが多く、仏教以外の信徒だと檀家になれないというケースもあるようです。

霊園とは
一方、霊園は、寺院に属さない墓地という考え方もできます。
霊園には大きく分けて、民営霊園と公営霊園があります。
民営霊園は公益法人、宗教法人などが運営する霊園で、公営霊園は都道府県・市町村などの自治体が運営する霊園です。
霊園の場合は墓地と違って、法事の際は、僧侶への読経の依頼や場所の選択などは自由ですが、自分で行う必要があります。
霊園のメリットは、前述のとおり宗派・宗旨不問のところが多いという他に、送迎バスなどのサービスが充実しているところが多い点などが挙げられます。

わかりやすく、寺院墓地、民営霊園、公営霊園の比較表を下記に記載します。
<寺院墓地>
メリット檀家になることで手厚く供養してもらえる。法要などで困ったことがあれば、すぐに僧侶に相談することができる。交通の便がよいところが多い。
デメリット檀家になる必要がある場合が多く、檀家になると、檀家としての務め(お寺の行事・活動への参加や寺院の維持のために寄付など)が必要になるケースも。墓石の形状や大きさ、
デザインは決められている場合が多い。
<民営霊園>
メリット多くの霊園で宗教や国籍の制約がない。区画面積や墓石の形・デザインを自由に選ぶことができる。送迎バスや駐車場、その他施設などサービスが充実しているところが多い。
デメリット公営霊園と比較すると永代使用料や管理費は高い場合が多い。
<公営霊園>
メリットほとんどの霊園で宗教や国籍の制約がない。永代使用料・管理費が寺院墓地や民間霊園と比べると安い場合が多い。
デメリット応募多数で抽選になる場合が多い。区画や墓石の形・デザインが制限される場合がある。生前購入ができないことがある

墓地の購入とは 
墓地の購入は一般の土地の購入とは異なり、「永代使用権」の取得を意味します。
永代使用権とは、子孫がその墓地を継承する限り使用権が連続するというもので継承者のいない墓地は、法律に定められた手続きによって墓地の運営者に戻されます。
最近では有効期限付きの墓地もでき、それらの多くは契約の期限が過ぎたり、最後に行った納骨から一定の期限が過ぎたら無縁化しないように、納骨堂や永代供養墓に合祀されることになっています。

新しいお墓を建てたら 
墓石に魂を入れる開眼供養をします。
開眼法要では、僧侶を招いてお経をあげてもらいます。
開眼とは、仏像や仏画、位牌、仏壇、お墓などに魂を入れて安置することを言います。
もともとは仏像の目を開くという意味で、仏像作りでは大部分を完成させておいて最後に仏像の目を描きます。
これを儀式化したものが開眼供養で、開眼供養を行って初めて仏像に霊験が宿るとされています。
開眼供養の費用としてのお布施の額に決まりはありませんが、3万円〜5万円が相場だと言われています。
奉書紙に包むか、白封筒などに入れて、表書きは御布施または入魂御礼、御礼とします。

建碑祝いについての知識 

生前にお墓を建てた場合や何らかの事情でお墓の引っ越し(改葬)をして新しくお墓を建てた場合、お墓に関することなので弔事だと勘違いをされる方も少なくないですが、これはお祝い事にあたります。
そのお祝いを建碑祝いと言います。
新しく家を建てた時にお祝いをするのと同じように、お墓を建てることもおめでたいこととして、親族が集まってそのお祝いをします。
建碑式はお祝い事なので、喪服を着ることはありません。
略礼服またはダークスーツなど落ち着いた服装であれば特に問題はありません。
お祝いのお金は「建碑御祝」「建陵御祝」「建碑設立御祝」などと表書きした紅白蝶結びの水引の祝儀袋に入れます。

相続の注意は
故人が遺した財産を受け継ぐことを相続といいます。
相続については民法により、法定相続人と遺産相続割合が定められています。
法定相続人とは、配偶者・子供(第一順位)、父母(第二順位)、兄弟姉妹(第三順位)です。
財産の相続にあたっては、相続税の納付が必要となります。
相続税の納付期間は、故人が亡くなった翌日から10ヶ月以内で、一定の額までは税金がかからない基礎控除があります.



お彼岸の由来

お彼岸にはお墓参りをするという方は多いと思います。
しかし一方で、お彼岸にお墓参りをする理由を知っている方は以外と少ないのではないかと思います。
また、お彼岸とはそもそもどのような意味があるのでしょうか。
日本には「日本らしい」と思える数多くの風習がありますが、現代に生きる私達はそれらを行う理由や由来についてまではあまり詳しく知りません。
勿論、理由や由来など知らずとも、お彼岸に先祖供養に訪れることである程度は成し遂げられているのかも知れません。
ですが、せっかく日本人に生まれたのですから、一つ一つの行事の意味を知ることは大切なのではないかと思うのです。
そこで今回は、お彼岸の由来や意味について詳しく調べてみたいと思います。
彼岸(ひがん)は仏教用語です。
サンスクリット語のパーラミター(波羅蜜多)が語源とされており、パーラミターとは到彼岸、つまりは煩悩や悩みを越えて到達する悟りの境地のことを言います。
逆に、煩悩や悩みに溢れた私達が住む世界を此岸(しがん)と言い、此岸にいる者が「布施」「持戒」、「忍辱」、「精進」、「禅定」、「智慧」の6つを修業することで、彼岸に行くことができると
されています。
ちなみにこの6つの修業を『六波羅蜜』と言います。
また、仏教の西方極楽浄土の教えにより、十億万仏土先の西方には阿弥陀如来がいるとされる浄土がある、言われていることから、太陽が真東から昇って真西へ沈む春分・秋分の日を中日として
前後3日計7日間を「彼岸」と呼び、この期間に修業をするのがよいとされていたのです。

なぜ、お彼岸にお墓参りをするの?

実は、お彼岸に墓参りをするのは日本独特の風習で、仏教国であるインドやその他の国では見られません。
「彼岸」そのものは仏教の教えですが、「お彼岸」は日本でのみ行われ、正式名称は「彼岸会(ひがんえ)」と言います。
日本には、古来より農耕儀式や自然崇拝の考えがあり、種を撒く時期(春)や収穫の季節(秋)には五穀豊穣や安全を山や先祖に祈願しました。
また、仏教の伝来前より『神道』と言って、万物に神様が宿るという考えが日本にはあり(八百万の神)、太陽も神様として崇められていたことから、そこに仏教の西方浄土の教えが伝わったことで、
太陽が最も真西へ沈む(西方浄土)春分・秋分の日に先祖を供養するのがよいと考えられるようになったのではないかとされています。

お彼岸のお供え物は何が良いの?

お彼岸のお供え物と言えば、「ぼた餅」と「おはぎ」だと思います。
実はこの2つ、材料から作り方まで全く同じ食べ物で、違うのはその呼び方だけです。
では、どうしてわざわざ違う名前で呼ばれるのでしょうか。そこには、日本の四季に対する美しい考え方が根底にあるからです。
「ぼた餅」は漢字で書くと「牡丹餅」、「おはぎ」は「お萩」と書きます。
すなわち、「ぼた餅」は春に咲く牡丹を、「おはぎ」は中秋の名月に供える「萩」から名付けられているのです。
ちなみに、お彼岸に「ぼた餅」や「おはぎ」を食べる理由については、材料に使われる小豆の朱色が、災難から身を守る除厄の効果があるとされていたからです。



お盆は、正式には盂蘭盆会(うらぼんえ)といいます。
ご先祖や故人の霊が、一年に一度家に帰って来るといわれており、その霊を迎え供養する期間がお盆です。
東京では7月13日から7月16日、その他の地方では8月13日から8月16日に行われ、8月のお盆のことを旧盆とか月遅れのお盆といいます。
精霊棚(盆棚)やお仏壇に、精進料理を供えた仏膳(霊供膳)や、季節の物を供えてお盆のしつらえをし、盆提灯を飾ってご先祖や故人の霊をお迎えします。
一般的には13日の夕方に、家の前で焙烙という素焼きの皿の上でおがらを焚いて「迎え火」としてご先祖の霊を迎え、16日には再び火を焚いて「送り火」として送り出します。
地域によってはこの時期に、菩提寺のご住職が檀家を回ってお経をあげる、棚経も行われます。
浄土真宗では、迎え火で霊をお迎えする習わしはありません。盆棚は作らず、仏さまとご先祖に報恩感謝をささげます。

新盆(にいぼん・しんぼん・はつぼん)


故人が亡くなって四十九日の後、初めて迎えるお盆を新盆といい、「にいぼん・しんぼん・はつぼん」などと呼びます。
自宅で、家族や親族のほか、故人と縁の深かった方々を招いて、普段のお盆より特に丁寧に営みます。
新盆には普通の盆提灯のほかに、白い新盆用の提灯を飾ります。
この白提灯を飾るのは新盆の時だけで、お盆が終わったら燃やして処分します。

お盆の実際
お盆は、伝統的な農耕儀礼や、祖先のお祀りの習慣などが融合して、今の形態へと発展しました。
神道の要素もあり、先祖供養の儀式もありと、さまざまな面がみられます。それゆえ、地方色が強く反映されています。
お盆の時期、8月15日前後には連休を取り、田舎のある人は、実家へ戻って、墓参りなどをして、先祖に手を合わせ、その地方地方に伝わる方法で、お盆の準備をします。
お盆の時期に行われる七夕、盆踊り、夏祭り、お中元なども、すべて盆の習慣から発生した行事です。
お盆の習慣は、仏教以前の祖霊祭祀から発生している、古い習慣といわれ、正月同様、日本人にはなくてはならない習慣といえるでしょう。

お盆の仏教的意味は
仏教行事としてのお盆は、仏説盂蘭盆経に基づくものです。
お釈迦さまの弟子であった目連尊者が、餓鬼道に落ちて苦しんでる母親を、7月15日に多くの僧侶たちに供物を施し供養することによって、救い出すことができたという言い伝えによります。
以来7月15日は、ご先祖や故人に報恩感謝をささげ供養をつむ重要な日になったのです。
餓鬼道 六道・三悪道の一。飲食が自由にならず、飢えに苦しむ世界。
また多くの寺院では、この時期に、餓鬼道や地獄に落ちて苦しんでいる霊を救うための施餓鬼会と呼ばれる法要を営みます。

お盆のナスの牛の意味は

お盆の時に、ご先祖の霊の乗り物として、キュウリの馬と、ナスの牛を供えるところがあります。
これはご先祖の霊が馬に乗って一刻も早くこの世に帰り、牛に乗ってゆっくりあの世へ戻って行くように、との願いを込めたものといわれています。

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