■長寿お祝いの名称とその由来
長寿のお祝いは、昔から数え年の誕生日に祝うものでしたが、最近では満年齢で祝う人も増えているようです。
ただし、還暦だけは必ず満60歳、数え年61歳でお祝いします。
長寿祝いには、それぞれ名前がついています。

下記に一覧早見表をご紹介します。
61歳 還暦 生まれた年の干支にもどることから。(数え61歳。満60歳で祝う)
70歳 古稀(古希) 唐の詩人・杜甫の「人生七十古来稀なり」に由来。
77歳 喜寿 「喜」のくずし字の、七十七と読める形から。
80歳 傘寿 「傘」のくずし字の、八と十を重ねた形から。
88歳 米寿 「米」の字をくずすと、八、十、八に分かれるので。
90歳 卒寿 「卒」のくずし字「卆」が九十と読めることから。
99歳 白寿 「百」から横線の「一」を取ると「白」になるので。
100歳 紀寿 100年=一世紀を表わす「紀」から。
108歳 茶寿 「茶」の字をくずすと、二十と八、十、八に分かれるので。
111歳 皇寿

■長寿お祝いの色
長寿祝いの際に、赤いちゃんちゃんこを贈ることで知られているのが還暦のお祝いですが、その他の長寿祝いにも色があります。

61歳(満60歳) 還暦 赤、朱
70歳 古稀(古希) 紫、紺
77歳 喜寿 (一部に、紫、紺色という説があります)
80歳 傘寿 (一部に、黄色という説があります)
88歳 米寿 黄
99歳 白寿 白

■長寿のお祝いをする
長寿のお祝いに何を贈るべきか、という決まりは特にありませんが、地味な物は避けましょう。
•還暦だけは必ず数え年61歳、満60でお祝いをします。
他の長寿祝いについては本来は数え年で祝うものでしたが、現代では満年齢で祝う人も増えています。
•贈り物は、還暦では昔から赤のちゃんちゃんこ、あるいは、赤の入った衣類などが良く言われていますが、還暦に限らず本人の趣味に合った実用品が喜ばれます。
多少、実際の年齢よりも若々しい、派手めの物を選びましょう。
•スケジュール…お祝いの日は誕生日の他、敬老の日などの祝日でもよいでしょう 贈り物は前日には届くようにします。
•長寿祝いの贈り物にはおいわいのしをかけましょう。
◎長寿お祝いをいただいた場合のお返しは、茶器などの記念品を配ることが多いようです。
◎贈り物だけでなく、家族でのお食事会、家族旅行などのアイディアがあります。
◎長寿お祝いのなかでも、還暦は、まだまだ現役の年齢です。急に年寄り扱いをしたりせず、誕生日に還暦のお祝いも兼ねて贈り物をする 位の方が喜ばれるかもしれません。

長寿祝いと祝儀袋



水引:紅白か金銀の蝶結び熨斗:つける
表書き:賀華甲、祝古希、喜寿御祝、寿米寿