赤ちゃんが生まれたら、まずは名前をつけますよね,出生届は生後14日までに提出する必要があります。
出生届の提出前に、日本の伝統では「お七夜」という命名式に名前をつける風習があります。
赤ちゃんのお七夜とは、赤ちゃんにつけた名前をお披露目し、家族や地域の人々その土地の産神(うぶがみ)に報告する日とされています。
その起源や由来は詳しくわかっていませんが、現代のように医療が発達していなかった時代は赤ちゃんの生存率が低く、特に誕生直後の1週間を無事に過ごせることはとてもおめでたいこととされていたため、生後7日目の夜に行われるようになったといわれています。
赤ちゃんのお七夜・命名式の日数の数え方は、生まれた日を「1日目」とし、7日目の夜にお祝いをします。
例えば、5月6日出産なら、5月12日の夜に、お七夜を行います。
お七夜・命名式も大切ですが、生後14日までに提出する出生届だけは忘れないようにしてください。
赤ちゃんのお七夜・命名式では、命名式を行ったあと、祝い膳を囲むのが正式な祝い方です。
昔は一族の長が名づけ親となり、家族や親戚を家に招いて盛大にお祝いをしました。
今は自宅で行うことがほとんどで、ママやパパがお互いの両親を招いて、赤ちゃんとその子の名前をお披露目してから、食事会を開くことがあります。
しかし、両親が近くに住んでいない人も増えており、お七夜・命名式はママ・パパだけで行い、約1ヶ月後のお宮参りは家族みんなでお祝いをするというスタイルも一般的になってきています。
生後1週間の記念として赤ちゃんの手形や足型をとったり、家族・親族を含めて写真館やスタジオで記念撮影をしたりします。
お祝いの膳の料理の内容は、赤飯、尾頭つきの鯛、紅白の麸やかまぼこ、なます、刺し身、はまぐりのお吸いものなど、お祝いに適した食材や料理が並びます。
お食い初めとは、生後100日頃に行う日本の伝統的なお祝い事の一つで、「一生食べ物に困らずに生活できますように」という願いが込められています。
起源や由来ははっきりとわかっていませんが、平安時代から行われており、室町時代にお食い初めが行われた記録も残っています。

お七夜(命名)での表書き例

祝命名 御酒肴料 祝御七夜 命名御礼 御初穂料 祝命名 御酒肴料 祝御七夜 命名御礼 御初穂料 

熨斗(のし)紙などの装飾は、紅白の蝶結びの水引を使うのが一般的です。

赤ちゃんの命名式での名前の書き方

親の名前・続柄とともに、赤ちゃんの名前と生年月日を記入します。