政府が発行する国民栄誉賞 
国家が発行する場合は章の文字を書き、国の公的機関が発行する場合は賞の文字を書きます。
賞状の紋が叙勲・褒章では菊のもんでしたが国民栄誉賞は金箔の桐の紋になっています。
上は安倍総理から長嶋茂雄さんに与えられた国民栄誉賞です.
国民栄誉賞は国の栄典ではなく国民的な栄誉を讃える内閣総理大臣表彰の一つです。
国民栄誉賞の創設は1977年に当時の首相 福田赳夫により創設されました。
当時の内閣総理大臣・福田赳夫が、本塁打世界記録を達成したプロ野球選手・王貞治を称えるために創設したのが始まりでした。
その目的としては、広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったものについてその栄誉を讃えることと規定されています。
本賞の表彰の仕方を定めた国民栄誉賞表彰規程実施要領では表彰の候補者について、「民間有識者の意見を聞くと定めており、首相の要望だけでは決められない仕組みになっています。
受賞者には「表彰状及び盾」のほか「記念品又は金一封」が贈られるとなっていますが、これまでは、すべて記念品の贈呈でした。
王には鷲の剥製
2011 FIFA女子ワールドカップ日本女子代表には熊野筆の化粧筆7本
吉田沙保里には真珠のネックレス 
振袖で表彰を受けた伊調馨には西陣織による金色の帯が贈られています。
贈呈・表彰式は慣例で内閣総理大臣官邸で開催されますが2013年(平成25年)5月5日に実施された長嶋茂雄・松井秀喜への贈呈は特例として東京ドームにおける読売ジャイアンツ(巨人)主催公式戦の中で松井の引退式を兼ねて実施されました。
この日の贈呈式において安倍晋三は現職の内閣総理大臣でありながら巨人のユニフォームを着用して参加しています。