東郷平八郎瑞宝章
  東郷平八郎の肖像           瑞宝章
日本の勲章の一つです。
瑞宝章は勲章増設の詔により大勲位菊花章頸飾並びに勲一等旭日桐花大綬章、及び女性を授与対象とした宝冠章と共に増設された勲章であります。
同日の各種勲章等級ノ製式及ヒ大勲位菊花章頸飾ノ製式により勲一等から勲八等までの8等級が制定され、各種勲章及大勲位菊花章頸飾図様によってその意匠等が定められました。
それ以前は男性を授与対象とした大勲位菊花大綬章及び旭日章しかなく、制定当時は瑞宝章も男性のみが授与対象とされていました。
婦人ノ勲労アル者ニ瑞宝章ヲ賜フノ件によって女性にも等しく授与されるようにりました。
平成15年5月20日閣議決定により、勲等が数字での表示されていたものが瑞宝大綬章、瑞宝重光章、瑞宝中綬章、瑞宝小綬章、瑞宝双光章、瑞宝単光章と名称表記に改められると共に、勲7等及び8等が廃止され、6等級とされました。
瑞宝章は、「国家又ハ公共ニ対シ積年ノ功労アル者」に授与すると定められ具体的には「国及び地方公共団体の公務」または「公共的な業務」に長年にわたり従事して功労を積み重ね、成績を挙げた者を表彰する場合に授与されます。
明治25年7月19日、広瀬宰平(住友総理事)、渋沢栄一(第一銀行頭取)、古河市兵衛(足尾銅山経営者)、伊達邦成(北海道開拓者)の4人が、「民間人」として初めて勲四等瑞宝章を受章しました。
それまで、勲章は国家のために尽くした者、つまり官吏にしか授けられなかったが、同年賞勲条例が改正され、民間人でも国家のためにつくした者には授与されることとなりました。
瑞宝大綬章(ずいほうだいじゅしょう)
日本の勲章の一つです。
瑞宝大綬章は、瑞宝章の最高位の勲章であります。
瑞宝章は明治21年1月4日に制定され、平成15年に改正されました。
勲章のデザインは、古代の宝であった宝鏡を中心に大小16個の連珠を配して、四条ないし八条の光線を付します。
紐(ちゅう、正章と綬をつなぐ部分)には桐の花葉を用いています。
綬(リボン)は、織地藍色、双線橙黄色です。
瑞宝大綬章の受章者には、中央省庁の事務次官、検事総長、特命全権大使、会計検査院長、主要大学の学長などを経験した者が多い。
栄典改革前の勲一等瑞宝章は、大企業の経営者に授与されることも多く、トップに勲一等瑞宝章が授与される企業は俗に「瑞一企業」とも呼ばれました。
栄典改革後には、瑞宝大綬章は公務員であった者に授与されることが多く、大企業の経営者には旭日大綬章など旭日章を授与する例が
多い。これは、栄典改革の際に「勲章の授与基準」平成15年5月20日閣議決定を改正したことによります。
瑞宝章は、「国及び地方公共団体の公務又は…公共的な業務に長年にわたり従事して功労を積み重ね、成績を挙げた者を表彰する場合
に授与する」と定められ、その授与基準は、「その者の果たした職務の複雑度、困難度、責任の程度等」について評価を行い、特に重要と認められる職務を果たし成績を挙げた者に対しては瑞宝重光章以上を授与すると定められています。
この授与基準によれば、「事務次官の職を務めた者」には瑞宝重光章を授与すると定めているが、「その者の功労全体を総合的に
評価して、より上位の勲章の授与を検討することができる」としたため、事務次官経験者に瑞宝大綬章を授与することもあります。
瑞宝重光章 (ずいほうじゅうこうしょう)
日本の勲章の一つです。
瑞宝章のうち、瑞宝大綬章に次ぐ。平成14年8月の閣議決定「栄典制度の改革について」により、それまでの勲二等瑞宝章から名称が変更されました。
翌2003年5月の閣議決定「勲章の授与基準」によれば、公共的な職務の複雑度、困難度、責任の程度などを評価し、特に重要と認められる職務をはたし成績をあげた人に対して、瑞宝重光章以上を授与するとなっています。
一般行政事務では事務次官が対象となるほか、高裁判事や大学の学長などが多い。
授与は皇居正殿松の間で行われるが、天皇による親授ではなく、内閣総理大臣が受章者に伝達します。
そのあと配偶者とともに豊明殿で天皇に拝謁します。
瑞宝中綬章 (ずいほうちゅうじゅしょう)
日本の勲章の一つです。
瑞宝章6つのなかで3番目に位置します。
平成14年8月の閣議決定「栄典制度の改革について」により、それまでの勲三等瑞宝章から名称が変更されました。
翌2003年5月の閣議決定「勲章の授与基準」によれば、公共的な職務の複雑度、困難度、責任の程度などを評価し、重要と認められる職務をはたし成績をあげた人に対して授与されます。
一般行政事務での瑞宝中綬章の対象者は中央省庁の部局で長を務めた人で、そのほかでは大学教授に多い章です。
伝達は所管大臣が行います。
瑞宝小綬章 (ずいほうしょうじゅしょう)
日本の勲章の一つです。
瑞宝章6つのなかで4番目に位置します。
平成14年8月の閣議決定「栄典制度の改革について」により、それまでの勲四等瑞宝章から名称が変更されました。
翌2003年5月の閣議決定「勲章の授与基準」によれば、公共的な職務の複雑度、困難度、責任の程度などを評価し、重要と認められる職務をはたし成績をあげた人に対して、瑞宝小綬章以上を授与するとなっています。
一般行政事務での瑞宝小綬章の対象者は本府省の課長を務めた人で、そのほかでは郵便局長や警察署長、税務署長、公立高校長などに多い。
伝達は所管大臣が行うが、総務省関係は都道府県知事が行います。
瑞宝双光章 (ずいほうそうこうしょう)
日本の勲章の一つです。
瑞宝章6つのなかで5番目に位置します。
平成14年8月の閣議決定「栄典制度の改革について」により、それまでの勲五等瑞宝章から名称が変更されました。
翌2003年5月の閣議決定「勲章の授与基準」によれば、公共的な職務の複雑度、困難度、責任の程度などを評価し、職務をはたし成績をあげた人に対して授与するとなっています。
受章者には保護司や小・中学校長などが多い。伝達は所管大臣が行うが、総務省および厚生労働省関係は都道府県知事が行います。
瑞宝単光章 (ずいほうたんこうしょう)日本の勲章の一つです。
瑞宝章6つのなかで6番目に位置します。
平成14年8月の閣議決定「栄典制度の改革について」により、それまでの勲六等瑞宝章から名称が変更されました。
翌2003年5月の閣議決定「勲章の授与基準」によれば、公共的な職務の複雑度、困難度、責任の程度などを評価し、職務をはたし成績を
あげた人に対して、瑞宝単光章以上を授与するとなっています。
受章者には消防団長、民生・児童委員、看護師長などが多い。伝達は所管大臣が行うが、総務省および厚生労働省関係は都道府県知事が行います。