ルーツは中国の殷から秦の時代にかけての紀元前200年以上前にその時代の君主が貴族などに与えた青銅器が賞状の役割に近いものだったように思います。
青銅器は、貴族の家で祭りを行う時に酒、水、調理器具を入れた道具、または楽器(鐘)などとして作られました。
このような青銅器の蓋や、内側の部分に金文という記号のような文字を書き記し「ここに記念の品を贈与する〜」などという意味が書かれていたことから、賞状のルーツと考えられます。
その後、竹に文字を書いたものが秦の始皇帝の時代の統治制度の中で主流になり情報伝達のツールとなって行きました。
印鑑もこの時期に多く作られました。
誰がいつこれを読んだかなど、サインと日付けも記載することで明確に伝わったかが分かるようにしたのです。
賞状や認定証は、甲羅→石→金属→竹→紙 の歴史を辿ってきました。
昔中国の宮中では、皇帝が介する正式な人事発令や褒章に用いた書状や褒状の飾り縁に「鳳凰」の図柄が用いられていました。
日本の宮中行事の神文などに用いられていたものが「桐」です。
その二つが合体したものが現在の賞状用紙のデザインの起源となったようです。
宮中など一部の公式行事に 使用されていたものが、明治以降の近代に入って官公庁の正式行事に用いられ、次第に一般庶民にも使い伝えられるようになり現在に至っています。